What Is Dutch Oven

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 "Dutch Oven" 直訳すれば「オランダのオーブン」しかし、ダッチオーブンは西部開拓時代のアメリカで完成した調理器具であり、オランダとは一見つながりが無いように見える。ところがアメリカの歴史を色々と調べていくと(といっても年表をチラッと見ただけだが)、1609年にはオランダ人のハドソンが貿易に最適な川を発見しハドソン川と名づけ、またメイフラワー号でプリマスに清教徒(ピューリタン)が到着した翌年の1621年にはオランダ人が、後のニューヨークとなる土地をインディアンから現在の40$(約4700円)で購入したといわれる。その土地はニューアムステルダムと呼ばれ一時オランダ領となるものの、1664年に英蘭戦争でオランダが敗北。

アメリカには以後イギリス人が主に進出する。つまり、なんとまぁアメリカのルーツにオランダはかなりの割合で関わりがあり、その時代にオランダ商人が売っていたヨーロッパ製の鋳鉄製品の中に、鉄鍋(=ダッチオーブンの原型)もあったというわけである。そのころオランダ人が売っていた鋳鉄製品で、オーブンとして使えるものは全てダッチオーブンと呼ばれたが、カウボーイたちが持ち運びの点で好んで使った鍋型のものが今日のダッチオーブンとなったのである。

 さて、話は変わって第20回世界スカウトジャンボリー(20WSJ)でのこと。自分はボーイの時に日米フレンドシップパトローリーで隣のサイトのアメリカ隊がダッチオーブンでアップルパイを焼いているのを見たことがあった。そこで、20WSJで本場アメリカンからメニュー・レシピなどダッチオーブン情報を仕入れようと思って意気込んで行ったのだが…。

衝撃のダッチオーブン情報を仕入れてしまった。なんとアメリカではボーイスカウトでさえ、たまにしかダッチオーブンを使わない!「グランパの家にはあるんだけどネ。ハハン。ユーノウ?」(「お手上げだね」的な仕草をしながら)などと言っているではないか!えっ?それは…つまり…ダサいとおっしゃりたいのですか?(聞けなかったけど)多分そうなのだろう。日本人が七輪を時代遅れと思うように今、アメリカでもダッチオーブンは過去の遺物と成り下がってしまったのだろうか…。

 少し悲しい話だったが、なぜ現代のアメリカ人の家庭で敬遠されるのか。それはダッチオーブンの扱いづらさにあると思う。「焦げ付く」、「錆びる」、「手入れ大変」、「作り置きできない」、「第一重い」等々まあデメリットのオンパレードなワケで…。なかなか維持が大変なのは紛れも無い事実。しかしそれを跳ね返すほどのメリットが近年のアウトドア人間の心を揺さぶり、密かな人気を呼んでいるのである。

メリットは、まず一つ目。「蓋の重さによる圧力」が料理の旨みを引き出す。大体12インチの蓋が3 kgなので、その重さが分かると思う。また、これは受け売りなので詳しくは知らないが、食材の水分が蓋と鍋のわずかな隙間を埋めて密閉状態を作り、高温の蒸し焼き状態になるということだ。

二つ目は「鉄ならでは」のメリットだ。保温性に優れる上、急激な温度変化が少ないので、普通の鍋に比べると焦げ付きづらいのも事実である。そして、「上下からの加熱」が3つ目である。蓋の上に炭火を置き、下からチョロチョロ加熱することで、ローストチキンなどの料理が手ごろに作ることができる。

さらに、最近ではアルミニウム製(軽い・シーズニング不要)タイプなど簡単に使うことのできるものも増えてきている(コアなダッチオーブンファンからは批判が多いらしいが)。余談だが、蓋は裏返してフライパンとして使える。知ってた?                                                  

(文責: ベンチャー隊、榎田 翼)

さらに詳しい情報は、つくば第一団のホームページ<http://www.bs-tsukuba.org/>を開いて、ベンチャー隊のメニュー(新装開店しました。お待ちどうさました。)から、「ダッチオーブン研究」にアクセスしてみてください。<http://www.bs-tsukuba.org/vs/dutch/dutchtop.htm> 

このオーブンの使用方法から、いくつかの調理メニュー(キャベツとベーコンの丸ごと煮、鶏肉の燻製、焼きイモ、ダンパー、フライドチキン)までが、写真と共に紹介されています。 

あなたも、きっとダッチオーブンを使って料理をしてみたくなると思いますよ! Let s try cooking!